MHLは2003年秋冬シーズンにマーガレット・ハウエルのカジュアルラインとしてスタートしました。
ピュア、タフ、素材そのものの持ち味を生かし、ワークウエアやミリタリー、ユニフォームのスタイルをコンテンポラリーなカッティングとバランスで表現しています。

MHLの世界第一号店であるMHL代官山が、2019年9月で10周年を迎え、装いを新たにリニューアルオープン。
"工業的な機能性"をデザインコンセプトに、イギリスを代表する建築家ウィリアム・ラッセル氏により手掛けられ、MHLラインのスタイルを発信する拠点として、モダンでユニセックスな提案をしています。

PHOTOGRAPHY BY
TETSUYA ITO

「肩ひじを張らず、機能的で、ディテールを大事にする…私の服のデザインに息づく精神をショップの環境にも反映させたいといつも思っています。だから服と同じように、シンプルでありながら服に寄り添う背景、店舗というよりはアートギャラリーや住居のインテリアに似た空間を作り出してくれる私の好きな素材や色を選んでいます。
2009年、建築家ウィル・ラッセルと彼自身が手がける代官山のショップのデザインに取り組みました。MHL初めてのショップでした。あれから10年、このショップが拡張されることを思うとうれしく、店舗デザインを進めながらウィルと再び意見やアイディアをやりとりできることが楽しかったです。」
― マーガレット・ハウエル

2009年当時の代官山店

「MHL代官山のショップコンセプトはFunctionality of factories(工場の機能性)、Industrial warehousing(工業的な倉庫管理)、Systematic storage systems(機能的な保管システム)を参照しています。モダンでクリアなインテリアを正当な素材でつくり上げたいと思いました。例えば、ラバー素材の床、ナチュラルなバーチ材のプライウッド、リノリウムで表面を被った板、白くペイントした壁です。個々のスタイルを持った服はレールにかけられ、ストックは保管されカウンター越しで販売します。モダンな内装の中で、あえて旧式なスタイルの小売を表現するのです。将来、良くデザインされたMHLの商品と家具が、メインラインのライフスタイルショップと反響するように、より大きなスペースで、これらのコンセプトを発展させたいと思っています。MHLラインの服をメインラインの服と合わせて着る事が常に私の意図するところです。それは、チノトラウザーズに洗練されたウールのテーラードジャケットや上質なカシミヤのニットジャンパーをミックスするように。」
-マーガレット・ハウエル 2009年秋オープン時のコメントから