MHL. COTTON RAMIE POPLIN
着る人に寄り沿うコットンとラミー

⽣地からはじまり、⽣地から⾊が選ばれ、デザインが生まれていく。
そのストーリーを連載でお届けしています。
今回紹介するコットンラミーポプリンは、MHL.が夏の定番として愛用しているファブリックです。
2つの素材をブレンドすることで、深い味わいとシャリ感のある心地よいタッチを両立させました。

WOMEN MHL. COTTON RAMIE POPLIN SHIRT
¥18,700 (税込)

MEN MHL. COTTON RAMIE POPLIN SHIRT
¥18,700 (税込)

上質なコットンの風合いと
ラミーの心地よさを両立

MHL.が服作りでいちばん大切にしていること、それは風合いです。製品染めはブランドの個性であり、新品の状態でもまるでヴィンテージのような表情が生まれ、ワードローブになじむ。しかしそれは存在を消すためではなく、生地にストーリーを加える、デザインのプロセスです。その象徴ともいえるのが、ここ何年か使い続けているコットンラミーポプリン。糸の選定からこだわった、ブランドの本質を表現するファブリックのアイコンです。
文字通り、コットンと麻の一種であるラミーを混紡しています。経糸と緯糸に80番双糸のスーピマコットンを使った、とある一枚の上質なシャツを見た時、私たちはこのしっとりとした高級感をそのままに、どうMHL.らしいワークウエアに落とし込めるかを考えました。その答えが、緯糸に独特の光沢と、ハリ感のあるラミーを交織すること。それが緯糸の表情に小さな波のような畝を作り、製品染を施すことで生地に凹凸のある、深い味わいをもたせました。一手間を加えることで既にあるものを崩し、新しいものを作る。これはMHL.にとって自然な発想ともいえます。

胸のポケットは通常のシャツよりも大きめ。
ちょっとしたひねりのあるディテールが、
服としての存在感を際立たせます。
MEN MHL. COTTON RAMIE POPLIN SHIRT
¥18,700 (税込)

脇に三角形の大きなマチをつけることで、ふわりとした立体的なシルエットを描く。
スウィングシャツと呼ばれる由来です。
WOMEN MHL. COTTON RAMIE POPLIN SHIRT
¥18,700(税込)

自然な風合いの中に浮かぶ
大きなディテールが個性

首元からリラックスした雰囲気を作れる半袖のカラーレスシャツは、ブランドの定番であり、旬なデザイン。メンズはビッグシルエットでボクシーなフィットのワークシャツをベースに製作。幅広の前立てや、2枚に切り替えた袖が個性を発揮します。ウィメンズは、スウィングシャツとも呼ぶ人気モデルを採用しました。プルオーバー型で、脇に配した三角形の大きなマチが特徴。この生地の分だけフィットに余裕が生まれ、ふわりと立体的に躍動的に動くシルエットを描く。これが「スウィング」の由来であり、生地の相性を高めます。見た目の美しさ、動きやすさだけでなく、遊び心を追求したデザインです。そして製品染めによる柔らかさとハリ感を共存させるために、生地を高密度で織り立てることで、バランスを図っています。
定番のホワイト、そして今季の色としてペールトーンのクラウドと黒に近いビターチョコレートを用意しました。これらのシーズンカラーは街の色、空の色、自然の色。UKのデザイナーの目に映っている、何気ないイギリスの色彩がインスピレーション源です。

写真はスタッフが昨年の夏の間、ユニフォームのように着続けたアーカイブ。経年変化によるアタリとは、着用者によって出る部位がことなるもの。それが素材をほぐすように柔らかく育てていくことで、二つとない特別な一枚が作られ、愛着が注がれていくのです。

WOMEN

MEN

COTTON RAMIE POPLIN
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PHOTOGRAPHER: KAZUKI NAGAYAMA
WRITER: MASAYUKI OZAWA