茨城県石岡市の工房で生み出される、玉木一将氏の白磁コレクション。澄んだ白と、深みのある呉須の青。静かで凛とした佇まいが、余白のある美しさを湛えています。
ロンドンのデザイン&クラフトフェア「MADE LONDON」への出展をきっかけに、ウィグモアストリート店での取り扱いが始まりました。
洗練されたデザインと、丁寧な手仕事から生まれるぬくもりが魅力のテーブルウエアです。

茨城県石岡市で器をつくる夜日窯・玉木一将さん。益子の工房で修業し、二十代半ばに独立してから、「自分が良いと思える形」を追求し制作を続けている。現在扱う土を選ぶ決め手は、白色度、透光性、そしてロクロでの扱いやすさ。産地よりも、手にしたときの素直さを大切にしているという。制作で最も神経を使うのは、成形後の乾燥や釉薬の手順、火を止める一瞬の判断。静かだが緊張感のある工程が、器の清らかな佇まいを生んでいる。
形を決める基準は「自分が見てきれいと感じるかどうか」。何かに美しいと感じることが創作意欲となり、長く使えるよう飽きのこない落ち着いた佇まいを大切にしているという。

自身の作風について「独自性は特にない」と控えめに語るが、見えない部分にまで及ぶ丁寧な手仕事は、確かに玉木氏の個性となっている。作品がどのように残ってほしいか問うと、「普段の生活のお気に入りの一つとして」と話す。
今回発売されるマーガレット・ハウエルがスペシャルオーダーしたテーブルウエアには、形の美しさと、手に馴染むほどよい重さへのこだわりが込められている。軽すぎず重すぎない、日常に自然と寄り添う器。玉木さんが長い時間をかけて育んだ美意識が、そのまま形となっている。

KAZUMASA TAMAKI FOR MARGARET HOWELLは店舗とオンラインショップにて販売中。
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PHOTOGRAPHED BY TETSUYA ITO