SOLOVAIR FOR MHL

イギリスらしいタフで質実剛健なシューズメーカーとして名高い「SOLOVAIR(ソロヴェア)」シューファクトリーはロンドンから北西へ、電車で90分ほどのイングランド中央部のノーサンプトンにあります。

靴作りの聖地として世界的に名高いノーサンプトン。もともとは19世紀に鉄道と運河が敷設され、各都市を結ぶ交通網にリンクしやすくなったことで製靴産業が発達。後にイギリスを代表するシューズメーカーが次々と誕生していきました。

現在もそのノーサンプトンにファクトリーを構えるSOLOVAIRの歴史は今から137年前に遡ります。当時わずか5人の腕利きの靴職人たちによって結成された組合が、産業革命の拡大と共に高まるブーツの需要に後押しされ、やがてイギリス軍のブーツの受注を請け負うまでに急成長を遂げていきました。アッパーとソールを“ウェルト”と呼ばれる細い帯状の革で縫い合わせるグッドイヤーウェルテッド製法をはじめとした、様々な手法を高い水準の技術で扱い、1960年にはこのSOLOVAIRの名の由来でもある「Sole-of-Air」のエアクッションソールを搭載した、かの「ドクターマーチンブーツ」を生み出します。

MHLが初めてSOLOVAIRにシューズの生産を依頼したのは2014年秋冬コレクション。その時はマットなブラックのスムースレザーを用いたモンキーブーツのデザインにエアクッションソールを搭載したモデルでした。その後現在に至るまでMHLの足元を支える大事なパートナーとして関係が続いています。

そしてこの2018年秋冬シーズンでは新しくモカシンとチェルシーブーツが登場。マットな質感のグリーシーレザーを用いたアッパーと、イギリスの伝統的なグッドイヤーウェルテッド製法による無骨なルックスが特徴です。2018年2月にロンドンで行われたキャットウォークショーではメンズ、ウィメンズともにショールックのほぼすべての足元を飾った象徴的なシューズでもあります。今シーズンのMHLコレクションと合わせてどうぞお楽しみください。

取材協力:
Miki Yamanouchi(Photography)
Miyuki Sakamoto
宝島社(2015 e-mook)

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