LIFE NOTES
様々な分野で活躍する方々を訪ね、リラックスした空気の中で交わした対話を記すLIFE NOTES。キャリアを振り返り、日常を顧みながら、日々の生活で大切にしていることやそれぞれの衣服への思いが語られています。
今回登場するのは、ダンスを軸にしながらもその枠に留まらず、自らの“身体”を駆使して新しい表現に挑戦している24歳の若きアーティスト、川崎晃さん。
五感すべてを使って表現したい
自分のダンスにジャンルや名称をつけたくなくて。踊ること、アートに触れること、服を選ぶこと。僕の中ではそれらが一括りになっています。だから「ダンスをしている」というよりは好きなことをすべて取り入れながら身体で表現をしているつもりです。
地元が石川県の金沢だったため、昔から自然と触れ合う機会が多かったことも表現において大切な要素になっています。自然の中に身を置き、空気や音など、リラックスしながら五感でいろんなフィーリングを得てそれを素直に身体の動きに繋げていく。都会ではちょっとエキセントリックな動きのダンスが多くなりますが、自然ではより自分らしい表現ができる気がしています。
GILET ¥49,500, TANK ¥12,100, TROUSERS ¥50,600, SOCKS ¥3,850, SHOES ¥26,400, SHIRT(参考商品)
服から導かれる動きも大切に
僕は着ている服から無意識に出てくる動きというのがあると思っています。このシルエットだからこういう動き、この色だからこういうテイスト、といったようなことを常にイメージしながら、そこから反射的にダンスの動きが構成されていっているように感じます。
マーガレット・ハウエルさんはクロージングデザイン、僕は身体表現。フィールドは異なりますが、マーガレットさんの服も自然やアートなど様々な要素と繋がりがあって、そこにすっと共感できるから着ていてとても心地いいのかなと思いました。見た目とか浅いことじゃなくて、五感で感じたものから取り入れられた彼女自身のこだわりが詰まっているんだなって感じました。
彼女のものづくりのように、僕自身も、着る服やライフスタイルを妥協のないレベルに到達させてアーティストとしてより成長していきたいですね。
僕は「これを達成したら終わり」というのがすごく嫌で。ずっと輝き続けたいという思いが強いので、常に流動的に、カテゴリーなどにとらわれずにいろんなわくわくすることに挑戦したい。日本だけにとどまらず、もっと広く、世界の舞台でいろんな人に感動してもらえるような表現を追求していきたいと思っています。
川崎 晃
アーティスト
2000年石川県生まれ。小学校から高校までの体操経験を生かし、大学時代にトリッキング(武術やブレイクダンスなどの動きを取り入れたスポーツ)にコンテンポラリーダンスなどの要素をミックスした独自のスタイルを志す。2023年より本格的にアーティスト活動を開始し、ダンサーとしての活動のみならず、ファッションや広告のモデルなど多岐にわたるフィールドで活躍している。
DIRECTOR / STYLIST: HIDERO NAKAGANE
PRODUCER: YUKI KOIKE
CINEMATOGRAPHER: SHOYA URA
PHOTOGRAPHER: TOMOAKI SHIMOYAMA
EDITOR / WRITER: KAI TOKUHARA
*価格はすべて消費税込みです。