神南店イベントレポート
22 NOVEMBER, 2017
神南店では、「ELLE DECOR DESIGN WALK 2017」開催中、
「朝日焼」の松林豊斎氏によるトークイベントを開催しました。
ウィンドウには制作風景を切り取った写真と
マーガレット自身がスペシャルオーダーした湯呑、
その湯呑と同じ釉薬で作られた作品が飾られ、お客様をお出迎え。
店内には伝統的な鹿背茶碗や
イギリスのリーチ・ポタリーにて制作し、
宇治と英国の土を混ぜて模様を出している茶盌が展示され、
写真と共に特別な店内演出がされました。
2回にわたって行われたトークショーには多くのお客様が参加。
松林豊斎氏から朝日焼の始まりから現代にいたるまでの歴史や
興味深い職人技など、多くのお話をしていただきました。
朝日焼は茶どころ宇治にて400年、十六代に渡って茶の器を作り続ける窯元です。
初代陶作(とうさく)が茶人であり建築や作庭においてもその才能を発揮した小堀遠州によって指導を受け、
遠州の美意識である「綺麗寂び」に叶う器を焼くようになりました。
優美さと瀟洒なさま、そしてどことなく素朴さを併せ持つ器を茶陶として焼いています。
また、嘉永年間には八世長兵衛が煎茶器の制作をはじめ、
茶の湯の器とはまた違った日常の生活の中の茶の器として、
上質な宇治茶の喫茶文化とともに広く受け入れられていきます。
煎茶器の制作とほぼ時を同じくして磁器での制作を始めます。
それは煎茶の淡い緑の色をより楽しむために白い素地を追い求めたことによります。
茶の湯の茶盌、そして日常の上質な茶の時間のための煎茶器を大きな二つの柱として、器を作り続けて来た朝日焼。
現代では国内外のデザイナーやクリエイターとのコラボレーションをはじめとして活動の幅を広げ、
海外への様々な取り組みを行いながら、
現代の茶のある豊かな暮らしを実現するための器を制作。
ご参加いただいた方にはイベント後、
カフェにて松林氏が淹れたお茶やカフェオリジナルの焼き菓子もお楽しみいただきました。
現在も朝日焼はじめ、マーガレット自身が選んだ
美しい日本のプロダクトが展開されていますので、
ぜひ、神南店へお越しください。