SPRING SUMMER 2005 - JANUARY
マーガレット・ハウエル
アングルポイズ TYPE3 別注カラー 発売に向けて
「私はアングルポイズの黒いランプの下で、何時間もかけて宿題をしたことを思い出します。いつの間にかそれがどこかに消えてしまったことが悔やまれます。」
マーガレットが幼い頃、身近に当たり前のように存在したモダンクラシック。彼女は、機能的発想が形そのものとなるモダンデザインに対し、長年に渡り敬意を抱いてきました。これまでのロバート・ウェルシュやアーコールと同様に、デスクランプの元祖と言われているイギリスのランプメーカー、アングルポイズも、英国全土で認められ、存在を確立した優れたモダンデザインの一例と言えるのです。
アングルポイズ 1227オリジナル
後にアングルポイズのオリジナルランプをデザインすることとなるジョージ・カワーダインは1887年生まれ。自動車会社のチーフデザイナーとして活躍した後、1924年に自らの会社を設立しました。
サスペンションシステムの部品のデザイン、製造を行っていたカワーダインは、スプリングと重量に関心を寄せ、後に曲げやすさと思い通りのポジションをキープできるスプリングを用いたフレキシブルなランプを考案。その後、より高い技術を持つスプリングメーカーHerbert Terry & Sonsに協力を呼びかけ、1932年にはカワーダインの4スプリングランプに、テリーのファクトリーから供給された均衡を保つためのスプリングを使用したランプの製造を開始。2年後にはテリーとのライセンス契約がなされ、アングルポイズの特許を用いて本格的な生産がスタートしました。
1935年にカワーダインは、より小型で軽い4スプリングランプ、1227モデルを製作。このデザインはアングルポイズランプのクラシック、象徴的デザインとして知られています。その不思議な魅力はスタイリングよりもエンジニアリングから生じたもので、電球を装着しなければきちんとバランスが取れない精巧な均衡の保ち方に特徴があります。
1947年にカワーダインは没しますが、そのデザインは継承され、現在もアングルポイズの製造はテリー ファミリーによって続けられています。


オリジナルデザインを継承し、現代へ
1970年代に大規模なモディフィケーションが施され、ベースが丸くなりシェードが細長くなりました。豊富なカラーバリエーションで展開された新モデルAPEX90も、カワーダインによるオリジナルデザインの機能性は保たれています。
2003年にイギリスのポスト第二次大戦デザイナーとして知られるケネス・グランジが手がけたTYPE 3は、ハイスペックな生産技術を用いて作られている現代的なアップデートモデル。カワーダインのオリジナルが持つ結合構造と精密さを忠実に踏襲しながら、ピュアでシンプルなフォルムとカラーが特徴となっています。

マーガレット・ハウエルのリミテッド エディション
2005年マーガレット・ハウエルはアングルポイズとのコラボレートにより、グランジがリメイクした最新モデルTYPE3の別注カラーを発売。マーガレット・ハウエルのショップで限定販売される別注カラーのペールターコイズはRALカラー6034で、1930年代後半にジョージ・カワーダインが1227をデザインした時のコバルトブルーにインスパイアされたものです。
価格 \73,500
この他に2004年10月に発売されたAPEX90のケネス・グランジによるリニューアル版 TYPE75(\27,300)も販売いたします。